あしたになれば
下駄箱に着くと、二人は疲れで倒れこむ。

邦裕は無理して立てるが、奈央には限界がきていて、足は痙攣している。

奈央を無理矢理おんぶした。

「どっちに進めばいい?」

「えっと…、左に行って、二つ目の階段を昇って」


疲れのせいで、ドタドタと足音をたて走る。

奈央は申し訳なさそうなこえで「ごめんね」


「大丈夫だよ、シュレッダーに比べたら全然軽いよ」
邦裕は奈央を心配させない為に息を抑えた。
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