あしたになれば
「あぁ…あれか、まぁ、入ってるけど差出人の、分からない気持ち悪い手紙だな」
「それでも、嬉しいだろ。手紙の娘以外にも、辰巳の事が好きな奴はいるぜ」

「あぁ…」

そう辰巳が言うと、担任の江島が来た。

すると生徒全員が、漫画の様に席に着く。

江島は嫌な教師ではないが、面白味のない教師だ。

淡々と、朝のホームルームを済ませ、淡々と授業を進める。
普通の生徒には普通の話だが、辰巳はそれなりに有名な学校に通っていたのですでに習った授業だ。

辰巳の退屈な1日に、はくしゃをかける。
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