JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「嘘だよ。ごめん。俺、悪い男じゃねぇからさ」
そう言って、私の腰の後ろに両手を回し、優しく10回キスをしてくれた。
私は、どうしたかった?
抱かれたかった?
好きって言葉が欲しかったの?
「相沢は、俺にとって大事な存在だから」
まぁ、いっか。
その言葉だけで十分かもしれない。
好きって言葉よりも、嬉しいかもしれないよね。
大事なんだもん。
倉坂さんの大事な人になれたんだから、もういいや。
好きじゃないとしても、この関係でいい。
「ちょっとコーヒーでも飲んでく?」
私は、家に誘ってみた。
「家? 襲っていいの?」
「襲うの?」
「いや、やめとく」