JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「よぉ、相沢!!」
仲良くゆめちゃんと話していたのに、倉坂さんは私に手を振った。
こういうところ、いつも不思議なんだよね。
私といい感じなんだったら、きっとここは気付かないフリをすると思うの。
平然と声をかけられるってことは、やっぱり何とも思ってないのかなって思っちゃう。
「社員旅行の話、聞いたか?」
ゆめちゃんがいるのに、私に話しかける。
ゆめちゃんは、くるくる巻髪を指でまきまきしながら、私をジロリと見た。
邪魔してすいません。って思う。
怖いよ、ゆめちゃん。
「あれ、本当なんですかね?」
「本当らしいよ!さっき、社内メール来てたから」
伊豆一泊旅行は、来月に決行されることが決まったそうだ。