JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「いいですね~!正社員さんは」
嫌味ったらしくそう言ったゆめちゃんに私は負けじと言い返す。
「派遣さんは、一緒に行けないんですかねぇ」
派遣も一緒に行けるという情報が嘘でありますように、と願う。
「派遣も希望があれば行けるって書いてあったよ」
と倉坂さんは、爽やかに伝えた。
キラキラしたゆめちゃんの目。
「良かったね」
と私が言うと、目も合わせずに、えへへと笑ったゆめちゃん。
ゆめちゃんと倉坂さんと私の三角関係。
って、本当は、もっともっと10角関係くらいなのかもしれないんだけどねぇ。
「じゃあ、失礼しますね」
私はドリンクも頼んでいなかったので、その場を去った。
背中に突き刺さる笑い声。
「倉坂さん、混浴だったら嬉しいですね~」
ゆめちゃんは、私に聞こえるようにそう言って、高々と笑った。