JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
倉坂さんが、何を考えているのかはわからないし、想像したってわかるもんじゃない。
私の気持ちは、伝えてしまっているわけで。
それで、何の進展もないってことは、私は倉坂さんにとって特別な女性ではないのかな。
勘違いだったのかな。
あのキスに愛があるって思ったのは、ただキスがうまかっただけ?
今までの全部のキスに、愛なんてなかったのかもしれない。
溢れる涙をぐっと堪え、エレベーターに乗った。
どうしたらいいんだろう。
でも、でも・・・・・・
大事な存在だって言ってくれたじゃない。
振り回されているけど、それが辛いわけじゃない。
いっぱい幸せももらってる。
だから・・・・・・
こんなことで心が折れてちゃだめだ。