JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「お待たせ~!」
緊張なんてしてません!って顔で、私は廊下で待つゆめちゃんの元に駆け寄った。
「忙しいのに、すいません~」
「いえいえ」
私達は、さっき会ったカフェへと向かった。
時計を見ると、午後4時を回っていた。
早く仕事終わらせて、倉坂さんと飲みに行きたいのに。
残っている仕事量からして、少し残業しないといけないかもしれない。
「モカシャーベットください」
店員さんとも知り合いなようで、いつものですね~なんて言われているゆめちゃん。
私は無難なアイスコーヒーを頼む。
明らかに態度が違う男性店員。
手前のカウンターに腰掛けた。
並んだ方がマシだ。
ゆめちゃんと向かい合う勇気がない。
クルクル巻髪は夕方になっても乱れていない。
メイクもバッチリ。
OLに見えない。
化粧品販売や、コンパニオンといった雰囲気。