JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


もしも、倉坂さんが知ったら、きっと傷付く。

倉坂さんは優しい人だもん。
ゆめちゃんのこと怒ったりしないよ。

それよりも、そこまで追い詰めた自分を責めちゃうと思うんだ。


倉坂さんを守ってあげたい。


今日、話せるかな。
このこと。


誤解だってこと、ちゃんと伝えたい。


デスクに戻ると、一枚の紙が置いてあった。



『残業になりましたので、約束の件はキャンセルでお願いします。倉坂』



来て、くれたんだ。

倉坂さん、もしかして・・・・・・
もう知ってるんじゃない?

それで、キャンセルしたんじゃない?



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