JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

情報通の真佐と、旅行前の飲み会を企画した。

「って、来てくれるわけないよね」

真佐は、倉坂さんにも声をかけてくれたようだった。

「やっぱりね」

駅前の居酒屋の座敷で足を伸ばす私と真佐。

「倉坂さんの同期の男の子に聞いたんだけどさ」

真佐はふくらはぎを揉みながら、セクシーに話し始めた。

「女なんてそんなもんだよ!みたいに言ってたみたいよ。そんなにショック受けてる感じでもなさそうだったって言ってたけどねぇ。でも、そこからコンパとか行きまくってるって聞いたよ」


私は倉坂さんの彼女じゃない。

だけど、たくさんキスをして、たくさん話をした。
倉坂さんのことは、ある程度理解しているつもり。

だから、わかる。
ちょっとだけだけど。


「倉坂さん、やけになってるのかもしれない。遊び人だって言うなら、本当に遊び人になってやる、みたいな」

私は、倉坂さんのあのキスを思い出していた。

あんなキス、いろんな女性にしないで。
お願い。

私は、ちゃんとわかってるから。

だから、戻ってきて。


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