JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「この後、コーヒーでもどう?」
耳元で小さな声で囁かれた。
「へ?」
「酔い覚ましに、付き合ってくれない?このあと」
酔い覚ましのコーヒーの相手に、私を選んでくれた。
どうしてだろう。
他にも女子はたくさんいるし、私の隣には真佐もいる。
「酔い覚ましですか?じゃあ、少しだけ」
「サンキュっ!」
漫画の世界でしか見たことがないイケメン男子のウインク。
男性のウインクがこんなにもかわいいなんて。
お茶目な笑顔を向けた倉坂さんにもうクラクラで。
「じゃ、後でな!」
「はい」
私は、高鳴る胸の鼓動を隠すように、仕方がないなぁという雰囲気を醸し出しながらコクンと頷いた。