JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「裕美子、露天風呂行かない??」
話題を変えようと、裕美子を強引に露天風呂へと連れていく私。
森のような雰囲気の空間で、様々な木々に囲まれていた。
眩しい太陽の光がお湯に反射する。
「最高ですね~」
ツボ湯や、足湯もあり、とても広かった。
「男風呂って隣なんですかね?」
裕美子はそう言って、立ち上がった。
その時、私の耳は聞き逃さなかった。
あの人の声。
「最高っすね~」という声。
確かに倉坂さんの声だった。
「ふふふふん。今の声、誰でしょうね?男風呂、すぐそこっぽい。覗いてみません?」
ニヤニヤする裕美子は、大自然の中で素っ裸だった。
「バカじゃないの?もうっ!」
と呆れた私だったけど、内心覗いてみたいと思った。
倉坂さんがどんな顔をして露天風呂でくつろいでいるんだろうか、と気になる気になる。
「何赤い顔をしているんですか?相沢先輩~」
「早く入りなさいよっ!!」
私は裕美子にお湯をバシャっとかけた。