JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
歩いてくる。
こっちに。
ドキドキがハンパない。
「おう、お疲れ」
きゃーーーー!!
声、かけてくれた。
裕美子はトイレに行っていていない。
ふたりきり!?
私の隣の自動販売機にお金を入れた倉坂さん。
久しぶりのこういう時間。
「お前、風呂、いたの?」
低い声で、そう言ってくれた。
「うん。いた」
「俺、相沢って呼んだのに」
そう言って、落ちてきた缶コーヒーを手に取り、倉坂さんは歩き出した。
「え?そうなの?そうなの?ごめんね」
慌ててそう言うと、振り向かず、軽く手を上げた倉坂さん。