JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「でも、相沢さんの大事な人だから、私は好きにはなりません!」
にっこり笑った裕美子の瞳がかすかに潤んでいて色っぽい。
「誤解解きたいから、あとで話したいって言ったんだ。倉坂さんが来てくれるか、わからないけど」
「そうなんですか!!大チャンスじゃないですか。頑張ってください」
裕美子は、少女漫画のヒロインのようにキラキラした瞳で私を見つめた。
このまっすぐな瞳、見習いたい。
私もまっすぐにぶつかりたい。
「今夜は、帰ってこなくてもいいですからねぇ~」
とニヤニヤ笑う裕美子の膝を足で軽く蹴る。
「帰ってくるに決まってるでしょ~!社員旅行でそういうことするのって、微妙だよね」
と私は、さっき聞いたジョーさんと真佐のことを思い出した。
裕美子が好きなジョーさん。
「ジョーさんのことですけど、相沢先輩的にも辛いですよね。真佐さんとも友達だから・・・・・・」
「真佐が本気でジョーさんを好きなのか、私にもわからない。でも正直な私の気持ちは、裕美子を応援したいって思う」
真佐のことも大事。
でも、真佐には他にもたくさん男がいる。