JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「好きならやらせろって言ったこと、ごめん」
涙を拭った指で私の唇をなぞる。
「私も、ごめんね」
「俺もごめん」
「私の方がごめんだよ」
と言うと、くくっと笑った倉坂さんが、またキスをしてくれた。
「じゃあ、そのごめんの気持ちをキスで表現してみて」
倉坂さんはそう言って、目を閉じた。
そんなのできないよ~って言おうと思ったけど、目を閉じた倉坂さんの顔が真剣だったから言えなかった。
私はそっと唇を近付けた。
大好きな人の大好きな唇に、ありったけの愛を込めて、キスをした。
開いた唇の中から倉坂さんの舌が伸びる。
私は、その舌先を感じながら、自分の舌を絡めた。
好きだよ、愛してる。
ごめんね。傷付けてごめん。
そう心の中で何度も言いながら、舌と唇を合わせた。
喉まで届きそうなくらい舌が奥まで入ってくる。
思わず声が漏れる。
「あん」
倉坂さんの手が私の腰を撫でる。