JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「んなぁ。俺のこと、まだ好き?」
私の耳たぶを軽く噛みながら、倉坂さんが言った。
「・・・・・・大好き」
そう答えると、倉坂さんは嬉しそうに笑って、私の首筋に舌を這わせた。
「こんな、俺なのに?」
「うん。大好き」
私の舌の先を、優しく噛んだ倉坂さん。
そして、その舌と舌の先をツンツンと合わせてから、抱き合った。
誤魔化したり、素直になれなかったりしている余裕はない。
もう心のすべてを全部見せたいって思った。
もう失いたくない。
これが私。
「倉坂さんが好きです」
唇を軽く合わせた後、長いキスをした。
「ずっと、こうしたかった」
倉坂さんはそう言って、ぎゅ~っと強く抱きしめてくれたんだ。
言葉なんていらないって思った。
私達の間にはいろいろあったし、聞きたいことも言いたいことも山ほどあるけど、全部わかり合えた気がした。