JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「俺、バカだった。最初からわかってたのに。お前は普通の女じゃないってこと」
私の頭の上に倉坂さんのあごを乗せて。
頭に響く大好きな低音。
「わかってたのに。どうしていいかわからなかった」
倉坂さんは、私の指を触りながら話す。
誰もいない庭。
聞こえるのは、木々の葉っぱのこすれる音と、倉坂さんの呼吸の音。
「もう・・・・・・離れんな、バカ」
信じられない気持ちだった。
倉坂さんが私を必要としてくれているって感じた。
私の首の後ろに手を回し、おでことおでこがくっつく。
「離れないよ」
私のその言葉を言い終えると同時に、熱いキスをくれる。
そっと唇を噛んだり、優しく舌を絡めたり、時には激しく・・・・・・
何度も何度もしたキスだけど、こんなに嬉しいキスってない。
私はいつの間にか涙を流していた。
幸せの涙。
大好きすぎて、愛しすぎて、涙が止まらないんだ。