JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


コーヒーを飲んで一息ついた倉坂さんは、急に仕事モードの顔になった。

上司や同僚の性格や、気をつけなきゃいけないことなど、細かく質問してきた。
私は知っている限りの情報を倉坂さんに教えた。
真剣に話している時の彼もまたとても魅力的で、仕事がデキる人という感じ。

でも時々、ニヤっと笑ったりして私をドキドキさせる。

「相沢がいてくれて良かった。会ったばかりだけど、すげー話しやすいし、マジでいろいろ助けてくれよぉ?」

あ、握手ですか?

右手を差し出す倉坂さん。


「はい」

握手をしてしまった。


感じてしまった。
男を・・・・・・


ゴツゴツした手。

大きくて、あったかくて、守ってくれそうな手。



< 17 / 331 >

この作品をシェア

pagetop