JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
コーヒーを飲んで一息ついた倉坂さんは、急に仕事モードの顔になった。
上司や同僚の性格や、気をつけなきゃいけないことなど、細かく質問してきた。
私は知っている限りの情報を倉坂さんに教えた。
真剣に話している時の彼もまたとても魅力的で、仕事がデキる人という感じ。
でも時々、ニヤっと笑ったりして私をドキドキさせる。
「相沢がいてくれて良かった。会ったばかりだけど、すげー話しやすいし、マジでいろいろ助けてくれよぉ?」
あ、握手ですか?
右手を差し出す倉坂さん。
「はい」
握手をしてしまった。
感じてしまった。
男を・・・・・・
ゴツゴツした手。
大きくて、あったかくて、守ってくれそうな手。