JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


「濡れてきた?このまま、する?」

「ここで?」

「俺の部屋、来る?」

「でも・・・・・・」

ひとつになりたいって思う気持ちでいっぱいだけど、社員旅行でそんなこと・・・・・・

いいのかな。


「いつでもできるし、今日は、途中まででお預けにしよう」

ゆっくりと静かにそう言った倉坂さんは、服の中に手を入れてくる。

「お前のことだから、会社のみんながいるところでそんなことするの嫌だろ。それに、アイツのこと気になるだろうし」

倉坂さんにはお見通しだった。
ゆめちゃんのこと。

「俺だって、気にならないわけじゃない。さっき、ちゃんと俺の気持ちを話してきたから。今頃泣いてるかもしれないし。俺達だけラブラブでいるのも、かわいそうだな」


服の中に入れた手をそっと出し、服の上から体を抱きしめる。

「そういう優しいとこ、すごい好き」

ゆめちゃんのこと、ちゃんと考えてるところ、大好き。

自分のこと本気だからこそ、ちゃんと断ったんだよね。

真面目な倉坂さん。
全然遊び人じゃない。


< 173 / 331 >

この作品をシェア

pagetop