JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「濡れてきた?このまま、する?」
「ここで?」
「俺の部屋、来る?」
「でも・・・・・・」
ひとつになりたいって思う気持ちでいっぱいだけど、社員旅行でそんなこと・・・・・・
いいのかな。
「いつでもできるし、今日は、途中まででお預けにしよう」
ゆっくりと静かにそう言った倉坂さんは、服の中に手を入れてくる。
「お前のことだから、会社のみんながいるところでそんなことするの嫌だろ。それに、アイツのこと気になるだろうし」
倉坂さんにはお見通しだった。
ゆめちゃんのこと。
「俺だって、気にならないわけじゃない。さっき、ちゃんと俺の気持ちを話してきたから。今頃泣いてるかもしれないし。俺達だけラブラブでいるのも、かわいそうだな」
服の中に入れた手をそっと出し、服の上から体を抱きしめる。
「そういう優しいとこ、すごい好き」
ゆめちゃんのこと、ちゃんと考えてるところ、大好き。
自分のこと本気だからこそ、ちゃんと断ったんだよね。
真面目な倉坂さん。
全然遊び人じゃない。