JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ガバっと覆いかぶさる倉坂さん。
何?
「お前のそういうとこが、俺を狂わせるんだよ、バカ」
倉坂さんの吐息が耳にかかる。
熱い息。
「俺は、菜々子を選んだ」
旅館の灯りがあたり、倉坂さんの目がキラキラ輝いていた。
「夢じゃないよね。信じられない」
「夢じゃないか、確かめたい?」
いじわる顔した倉坂さんが私の首筋を噛んだ。
ほのかな痛み。
「痛い?」
噛んだ後に、優しくなめられた私の首筋。
もう立っていられないくらい感じていた。
愛してる。