JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ふふふ、と笑った後、また歩き出す。
「さっき、呼び出されて話したら、わかってくれた。好きになることはないってちゃんと伝えた。一緒にいると辛いって言うから、部署を変更してもらえるか上司に頼むって言ってた」
「そうなんだ」
「相沢さんならあきらめもつきますって言ってたぞ」
ゆめちゃんは、倉坂さんに本当のことを話してくれていた。
あの日、どういう経緯でネットにあの書き込みをしたのか。
最初から私を巻き込むつもりではなかったんだって。
成り行きでそうなったんだけど、自分が止められなくておかしくなっていたと。
「ま、相手がお前で良かった。お前じゃなかったら、アイツは即会社を辞めることになってるだろう。社員全員からいじめられてもおかしくないことしたんだから」
「好きになった相手が倉坂さんだったから良かったんだよ。他の人だったら、もっと大問題になってると思う。それに、あんなにかわいいんだから、手出しちゃうよ」