JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ゆめちゃんとの間に何かあったのかなって思う気持ちは消えていた。
まぁね、
キスくらいあったのかなって思うけど、それは我慢するしかない。
「何?疑ってんの?」
「へ?」
お見通し過ぎて、笑っちゃう。
「聞きたいなら聞けよ!」
なんだか、今までの関係が嘘みたい。
倉坂さんの心がすぐ近くにある。
「ゆめちゃんと、キスしたことある?」
ブハハっと声を出して笑う倉坂さん。
「ねぇよ。キスって俺の中では何よりも大事だって思ってる。エッチなんかよりずっとな」
嬉しすぎる言葉だった。
キス魔だと思ってた倉坂さんは、そうじゃなかった。
大事だって思ってくれてるから、キスしかしなかったんだ。
私は、エッチよりももっと大事なものをたくさんもらっていたんだよね。