JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「すっぴん?」
「俺の彼女になる最初のテストだな。すっぴん、ノーブラで来いっ!!」
「えええええ??」
嘘だよって笑いながら言い、倉坂さんは私の前髪を指で乱す。
「おやすみ。今日はよく眠れそうだよ」
「おやすみなさい」
「おやすみのチューとかしたいの?」
私が頷く前に、優しい優しいおやすみのチューをくれた。
夢かもしれない。
こんな幸せがあるのかな。
部屋に戻るとみんな眠っていた。
目を閉じて、倉坂さんの言葉を全部思い出して、それが現実なんだって言い聞かせる。
絶対に忘れないように何度も何度も思い出した。
カーテンの隙間から、明るい月が見えた。
その月の輝きは、目を閉じてもずっと目の奥に残っていた。
社員旅行の夜に、素敵な素敵な奇跡が起こった。