JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


私はコンビニで買ったプレミアムいちごプリンを口へと運ぶ。

午後3時半の給湯室。

「あのぉ~」

甘いプリンに酔いしれていた私は突然声をかけられて、驚き過ぎだろうってくらい驚いた。

「そんなにびっくりしないでくださいよ」

「あ、ごめん。裕美子か」

そこには、片手にコンビニの袋を提げた裕美子が立っていた。


「相沢先輩、誘ってくださいよ。ひとりでコソコソプリン食べるとかかなり痛い人ですよ」

「あ、そうだよね。ごめん。ちょっと考えごとしてて・・・・・・」


裕美子には、旅行での出来事を軽く報告はしていた。

想いが通じ合ったってことは知ってる。


「考えごとって倉坂さんのことですか?」

私のいちごプリンをまじまじと見つめる裕美子。


「まぁ、そうだけど」

「私のティラミスも一口どうですか?」


そう言って、裕美子は私の最後の一口であったはずのプリンを食べた。

「もうっ!!」

「いいじゃないですか!幸せなんだから~」

と腰をぶつけてくる。


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