JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「真佐さんと付き合うんでしょうかね」

私の友達であることも知っているから、裕美子は気を使ってくれている。

「それがね、今ちょっと真佐とも気まずいんだな」

というのも、社員旅行の翌日.
なにごともなかったかのように倉坂さんとのことを聞いてきた真佐に、イラっとしてしまったの。

旅行中ずっと裕美子といたからってのもあるけど、裕美子の純粋な気持ちを知ってるだけに複雑で・・・・・・

何があったの?って聞いてもはぐらかす真佐に、

『社員旅行でそんなことするなんて信じられない』って言ってしまったんだよね。


私だって、倉坂さんと似たようなことをしていたのに。

私が嫌だったのは、真佐がジョーさんを本気で好きではないような気がするから。

裕美子みたいにずっとジョーさんを好きだったのなら、話は違う。

他にもいろんな男と会っているのも知っているし、ただの体だけの関係のように思えたんだ。

それだって、別に私が勝手に想像しているだけであって、本当かどうかわからないのに。


真佐はとても困った顔をした後、寂しそうに去って行った。
いつもみたいに言い返してくれると思った。



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