JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「おい、相沢さんいるか~?」
ちょっと休憩が長すぎたかとビクっとした私達。
「はい!今行きます」
と立ち上がると、上司が言った。
「内線入ってるぞ」
内線、内線??
もしかして。
私は、漫画だとしたら早すぎて足がクルクルって描かれるくらいのダッシュでデスクに戻る。
「もしもし、お待たせしました」
息を切らして電話に出ると、足がガクガク震えていた。
運動不足のせいではない。
嬉しくて、嬉しくて、泣いちゃうかと思った。
『もしもし、相沢さん?』
その声は、私が聞きたかった声。
大好きな人の声。