JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「ゆめちゃんとふたりだったの?」

もうこういう質問をしてもいい関係なんだよね。
前とは違う。

「ああ。アイツも仕事辞めるとか言ってたけど、そんなことを言い出すタイミングもないくらい大変で、しばらくはまだ働くんじゃないかな」

「そうなんだ。せっかく仕事も慣れた頃だし、もったいないよね」

ゆめちゃんの存在はライバルではあるけれど、なんだかもう私の中でちゃんと整理できている。

新しい誰かが倉坂さんのアシスタントになる方が心配だったりする。


「それ、本音?」

倉坂さんは、ほおばったソーセージを口から出しながらそう言った。

「本音だけど・・・・・・」

「俺が絶対好きにならないって思ってる?」

唇についたビールの泡をぺロっとなめた倉坂さんは、顔を近付けた。


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