JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「彼女とか彼氏とか、そういう縛りができると人間は、変わってしまうんだよ。それが俺はイヤなんだよ。菜々子とは今までと変わらない関係でいたい」

「うん。うん、私もそう思う。束縛とかイヤってことだよね?」

壮志さんから好きだと言ってもらってから、私は急に変わった。

壮志さんのことを独り占めしたいって思ったし、全部を知りたいって思ってしまうようになった。

それが、縛りができると変わってしまうってこと?


「束縛すんなって言ってるわけじゃない。束縛なんてどうでもいいんだよ。好きだから一緒にいるってそういう基本を忘れんなってこと」


私よりもたくさんの恋愛をしてきたんだろうな。

恋愛雑誌に書いてあるようなことを言う壮志さん。


「私、大丈夫かな」


「まだこれからなのにごめん。彼女だからこうしないととかそういうの考えて欲しくなかったんだよ。今までの俺と菜々子の関係って不思議だったけど、楽しかっただろ?彼氏彼女ってわけじゃないけど、お互いちゃんと大事にしてるっていうか」


イルミネーションのブルーが壮志さんの瞳に映ってキラキラしていた。


ちゃんと大事に思っていてくれたんだね。

ずっと前から。

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