JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「そっか。それは俺が一方的に理解していただけで、お前にとっては意味不明な行動だったよな。勝手に落ち込んで逃げたり、気持ちも伝えずに悪かった」
こんな真剣に語ってくれる人だったなんて。
私、本当にこの人を選んで良かった。
「ま、俺はキス魔でもないし、やり逃げ男でもない。菜々子のことは本気だったから、勢いで好きになりたくなかったし、俺のこともちゃんと知ってから好きになって欲しかった」
そっと手を伸ばし、私の肩を抱いた。
「私、すぐ好きになっちゃったけど」
「そうなの?いつ?」
歓迎会のことを思い出した。
会ったその日に好きになったなんて・・・・・・言えない。
でも、好きになったんだよね。
「もしかして、あの飲み会?」
「うん。よく知らないのに好きになってごめんね」
「ははは。俺だって、同じだから」
「え?」
驚く私をぎゅっと抱きしめ、頬に唇を押し当てる。
そして、ゆっくりと唇と唇が重なる。