JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
過去
~過去~
少し酔った私達は、絡み合うように歩き出した。
「甘いもの食べるか?」
「うん。でももう少しこうしていたい」
指を絡ませ、公園の中の緑の中を歩く。
目を閉じると優しい壮志さんの笑顔が浮かび、目を開けるとほんのり赤い顔の壮志さんが微笑んでくれる。
なんて幸せなんだろう。
「俺さ、信じられないんだよ。女の子ってのが」
顔を上げると、森のような木々の向こうに見える夜空が広がっている。
壮志さんは、夜空を見上げながら、私の手をぎゅっと握った。
ずっと気になっていた壮志さんの過去。