JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「先輩、今度倉坂さんにジョーさんとの飲み会、企画してもらってくださいよ」
椅子を近づけて、耳元で囁く裕美子。
セクシーな香水の香りがする。
「あ、そうだね。でも、ジョーさんと倉坂さんがそういう仲なのか、わからないしね」
裕美子の気持ちを知った今、そんな飲み会を企画できるわけがない。
ジョーさんを好きなフリをしている裕美子と、私を狙っているジョーさんと、私と壮志さんの4人の飲み会なんて、危険過ぎる。
どういう思いで、そういう提案をしているんだろう。
私に気付かれないように?
それとも、もう壮志さんをあきらめて本気でジョーさんを狙う気・・・・・・とか?
「やっぱりいいですよね、ジョーさん」
そんなことを言う裕美子に、もう私の頭の中は混乱状態。