JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
カフェでの本音
-カフェでの本音-
アイスカフェラテにシナモンパウダーを振り掛けた。
舞い上がったシナモンで鼻がくすぐったい。
時計を見ると、7時半だった。
私は、手帳を広げ、壮志さんとの日々を思い出していた。
会えた日の赤いハートマーク。
キスした日のピンクの唇マーク。
女子高生でもこんなベタなことしない。
私って痛い大人だな。
「よ~!」
夢中で手帳を見ていたから、壮志さんが来たことに気付いていなかった。
「あぁ~」
がっかりする私。
「どしたんだよ」
「お店に入ってくる壮志さんの姿見たかったの」
急ぎ足で店について、ドアから入ってくる姿が大好きなんだよね。
「バカだなぁ、もう」
って頭に手を乗せられて、それだけで心臓が破裂しちゃうんじゃないかってくらいにドキドキしちゃった。