JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「俺は、城ノ上さんの彼女なのかなって思ってた。その時は。でも、社員旅行でよそよそしかったし、城ノ上さんは別の人と出て行ったし、別れたんだなって。違うのかな」
「何が何だか、もうわからないな。なんだか、悲しい。裕美子にね、頼まれたの。ジョーさんと壮志さんと4人で飲み会企画してくださいって。どういうつもりなんだろう」
残ったコーヒーを飲み干した壮志さんは、息を吐いた。
「その企画に乗ってみるってのも手だな。何を企んでいるのか、確かめるチャンスではある」
「でも・・・・・・」
「そうだな。辛いよな。一緒に働いてるんだもんな・・・・・・」
「これ以上裕美子のこといろいろ知ってしまったら、本当に全部が嘘だったのかなって。真実を知りたいって思うけど、怖くて・・・・・・」
私は真佐から聞いたあのことも話すことにした。
「ジョーさんがね、私のこと・・・・・・」
あからさまに嫌そうな顔をする壮志さん。
「あの人ならやりかねないな。俺とお前のことを知ってるのかもしれないな」