JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「ううん、大丈夫。ちょっと最近寝不足だったのかな」
「飲みすぎんなよ、お前強くねぇんだから」
壮志さんのその言葉に、彼氏らしさを感じたのは私だけじゃなかった。
「もしかしてふたりってそういう仲なの?」
ジョーさんが壮志さんと私の顔を交互に見た。
「ええ、まぁ。彼女っすけど」
意外だった。
壮志さんはあっさりと認めて、咳払いをした。
今回の飲み会の裕美子の狙いもわからないけど、私と壮志さんの狙いもよくわからないままだった。
でも、さっきの発言を聞くと、ふたりの前で交際を公にすることが目的だったのかもしれない。
ふたりの愛を見せつけて、あきらめてもらおうって作戦?
「いいですよね~!美男美女のお似合いじゃないですか」
裕美子は、一気に飲んだカクテルグラスをちょっと乱暴にテーブルに置いた。