JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ようやく仕事終わりの時間になった。
デスクを整理していると
「よ!」
肩を叩かれて顔を上げると、そこには倉坂さんがいた。
「ちゃんと仕事しろよぉ~」
指先で私の頭をツンツンと突っついて。
私の心の奥のキュンキュンするツボまで突っついて。
倉坂さんの後ろ姿を見つめながら、考える。
私のことをどう思っているんだろう。
他の女子社員とそんなに仲良さそうには見えない。
でも、真佐の情報によると、このビルの中に多数のライバルがいる。
狙っている女子は多いと思うけど、倉坂さんとイイ感じの子っているのかな。
私が一番であって欲しいと願う。
エレベーターの中で、彼とふたりきりになり、ますます好きだと痛感した。
エレベーターに閉じ込められたことへの不安なんてこれっぽっちもなくて。
倉坂さんがいれば大丈夫だと思えた。
あぁ、この恋の行方は・・・・・・
どうなるんだろう。