JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「実は、ジョーさんとセフレなんです」
なるべく口を挟まずに、裕美子の話を聞こうと思っていた。
なのに、私は大声が出てしまう。
「えぇ??セフレ?」
言った後に口元を押さえ、周りを見回すけど賑やかな店の中で、私の声は思っている以上に小さい。
「ジョーさんを好きだって言ってから、相沢先輩は本当に応援してくれていて、それが一番申し訳なくて、苦しくて・・・・・・ごめんなさい」
私はただ、曖昧に首を横に振った。
「ごめんなさい。何から話せばいいのかもうわからないくらいに、私は嘘に嘘を重ねてしまいました」
ストローを持つ裕美子の手が震えているのに気付き、私は冷静さを取り戻す。
想像していたでしょ、菜々子。
ジョーさんの部屋に裕美子がいたかもしれないってことは真佐の情報からわかっていたはず。
でも、まさか・・・・・・セフレだったなんて。
真佐の顔も浮かび、動揺している私。