JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「ジョーさんに近付いたのは、倉坂さんの仲を、取り持ってもらおうと思ったからなんです」
何度も大きく息を吸いながら、必死で話す裕美子。
絡まっている糸が解けていく感覚はまだない。
「倉坂さんと仕事で一緒になることがあるってジョーさんは言ってたんで、いつか紹介してくださいって頼んでいたんです。でも、そのうちに・・・・・・」
ジョーさんも悪い男だ。
弱みを握って、裕美子に体の関係を迫った、っていうことか。
「ジョーさんは真佐さんを好きだった。でも、真佐さんとうまく行かなくなって、やけになって私を求めたんだと思うんです。私も、ジョーさんのこと好きじゃなかったとは言えなくて、好きだったこともあったはずなんです。でも、好きっていう気持ちよりも、お互いに割り切った体の関係が楽だった」
ふと裕美子の胸元に視線がいった。
この大きな胸をジョーさんが・・・・・・なんて想像しちゃう私は、結構自分に余裕があることに驚いていた。