JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「ジョーさんに近付いたのは、倉坂さんの仲を、取り持ってもらおうと思ったからなんです」

何度も大きく息を吸いながら、必死で話す裕美子。

絡まっている糸が解けていく感覚はまだない。

「倉坂さんと仕事で一緒になることがあるってジョーさんは言ってたんで、いつか紹介してくださいって頼んでいたんです。でも、そのうちに・・・・・・」

ジョーさんも悪い男だ。
弱みを握って、裕美子に体の関係を迫った、っていうことか。

「ジョーさんは真佐さんを好きだった。でも、真佐さんとうまく行かなくなって、やけになって私を求めたんだと思うんです。私も、ジョーさんのこと好きじゃなかったとは言えなくて、好きだったこともあったはずなんです。でも、好きっていう気持ちよりも、お互いに割り切った体の関係が楽だった」

ふと裕美子の胸元に視線がいった。

この大きな胸をジョーさんが・・・・・・なんて想像しちゃう私は、結構自分に余裕があることに驚いていた。


< 284 / 331 >

この作品をシェア

pagetop