JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ライバルとご対面
~ライバルとご対面~
数日後、経理部と営業部の会議があった。
お局様である私も参加する会議だった。
もちろん、あの人もいて。
「よぉ」
すれ違い様に、小さくそう言って、肩が触れ合った。
会議の席も斜め向かい。
時々、目が合いそうになるけど、お互いにそらす感じ。
って、そんなの全部私の勘違いかもしれない。
倉坂さんは私の存在なんてずっと忘れていて、さっき思い出した程度なのかもしれない。
倉坂さんの隣に座っている女性が私を見ていた。
何度も目が合う。
倉坂さんより少し前に入ってきた派遣の女の子。
短大卒のピチピチかわいこちゃんだ。
バッチリ化粧に、愛くるしい笑顔。
倉坂さんの隣に座っているということは、彼のサポート役なんだろう。
真佐は、倉坂さんとあまり一緒に仕事をすることがなく、直接話す機会がないと言っていた。
最初、真佐がライバルになると心配していたけど・・・・・・
もっと強敵かもしれない。