JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「菜々子のこと、俺が幸せにしたいって思ってる」

キスとキスの合間。

どこかへいっちゃいそうな幸福感の中で、壮志さんの言葉が聞こえる。

私は、壮志さんを幸せにしてるのかな。

私はこんなにも幸せをもらってるのに。

「壮志さん、離れたくない」

今はこれしか言えなかった。鍛えられた力強い胸に頬をくっつける。


「好き」


鼻先をくっつけあい、クスクスって笑う。

そして、私はひょいと抱っこされ、ベッドへと運ばれた。


夢のような時間だった。


ずっとずっとこうしたかった。

私もそうだよ。

でも、エッチがなくても大丈夫なくらいに愛をもらっていた。

だから、寂しくなかったし、今だからこんなにも幸せなエッチができるんだって思う。


「ありがと」

ふたりとも生まれたままの姿になり、息を合わせる。

好きって言葉以上のこの感情。

愛してるっていうのとも違うような言葉で表せない気持ち。

愛しくて、とにかく大事で、一緒にいたくて、壮志さんの悲しみとか苦しみとか全部私が吸い取ってあげたいって思うような愛。

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