JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「もう、夢中になっちゃうよ、俺」
茶目っ気たっぷりの笑顔を見せた後、男らしい表情に変わる。
「もう俺から離れられないようにしてやる」
体中にキスをされ、これでもかってくらいの愛をもらう。
伝えても伝えても伝わっていないように感じるこの想い。
好きだよ、
壮志さん。
髪から流れた汗が、私の胸をつたう。
ひとつになりたいといくら願っても私達は別の人間でひとつにはなれない。
でも、それでもひとつになろうともがき、
そこからまた何かが生まれる。
重なり合う瞬間、ひとつになれたんだと錯覚する。
生まれてきて良かった。
心からそう思いながら、壮志さんを抱きしめた。