JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】



会議の資料に目を通しながら、私はこの恋を終わりにしなきゃいけないんだと自分に言い聞かせていた。

これ以上惚れちゃだめだ。

彼のペースに巻き込まれちゃだめだ。

軽い男なんだから。



誰にでもああいうことする人なんだから。


今ならまだ引き返せる。



あの子も絶対にキス魔にキスされているはずだ。


彼のキスでメロメロにされちゃっているのは、私だけではない。




会議の後、真佐に仕事の用事があったので、会いに行った。



「何、そのため息」


「実はね・・・・・・」



私は会議中の、倉坂さんと彼女のことを報告した。



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