JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
★追加ストーリー★
追加ストーリー
【番外編】
この匂い、このBGM。
懐かしい想いがよみがえる。
午後7時半、私は壮志さんとよく来たカフェに来ていた。
走ってくる。
大好きな彼氏だった壮志さんが、今は私の・・・・・・旦那様?!
「よぉ、遅くなったな。家で会うのにどうしてここで待ち合わせなんだよ」
息を切らした姿を見つめながら、改めてこの人が好きだなぁなんて思って。
「ニヤけてるけど、大丈夫か?どうせ菜々子のことだから、あの頃の思い出を思い出したい!とかそういう考えだろ?」
そう言って、鞄を置いた壮志さんはコーヒーを注文しに行った。
注文するものは決まっているのに、顔を上げてメニューを見つめるところが好きだったりする。
ホットコーヒーをトレイにのせて、戻ってくる壮志さんは、コートを脱ぎ、マフラーを外す。