JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
ライバルがいるのは当たり前だ。
普通にパッと見ただけで、彼は好感を持たれる人なんだもの。
話してみると、もっと彼の良さを知ることになる。
一緒に仕事なんてしちゃったら・・・・・・きっと、魅力に吸い込まれちゃう。
その上、キスなんてされちゃったら、もう終わり。
倉坂さんの虜になってしまう。
この恋の行方は誰にもわからない。
撃沈するかもしれない。
奇跡が起こるかもしれない。
それなら、奇跡が起こると信じて頑張るしかない。
私は目を閉じて、倉坂さんのささやき声を思い出した。
お願い。
神様。
彼の心の中に入りたい。
キス魔でもいい。
彼のたくさんいる女性の中のひとりとしてでもいいから、彼の心の中にちゃんと存在していたい。