JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
彼の本心
~彼の本心~
あれから、顔を合わせるたびに、ニコっと笑ってくれる倉坂さん。
そのたびに、全身がドキドキして。
それだけじゃなく、濡れちゃうくらいに嬉しくなる。
私、変態だよ・・・・・・
エロいよ。
午後7時。
珍しく残業していた私がエレベーターに乗ろうとすると、背後から声をかけられた。
「待って、俺も乗る」
倉坂さんだった。
エレベーターでふたりきりになると、思い出しちゃうんだぁ・・・・・・なんてドキドキしていると、その後ろからゆめちゃんがやってくる。
「おい、お前も早く乗れ」
巻髪クルクル、香水プンプンのゆめちゃんは嬉しそうに倉坂さんの横に立った。
“お前”なんて呼ばれて。
相当、親密なんだろうな。
毎日一緒に仕事をしているんだから、私なんかよりもずっとずっと密度の濃い関係だろう。