JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「相沢?」
倉坂さんのキスを思い出しながら、アイスティーを飲んでいると、背中を叩かれた。
こんなことってある?
待ち伏せしていたら、本当に会えた。
しかも、会社の出口とは反対側の道を歩いているのに。
「くら、さか・・・・・・さん?」
「どうしたんだよ?ボーっとして」
「いえ。びっくりしただけで」
「何、フラフラ歩いてんだよ」
私の二の腕をグイっと掴む。
心まで掴まれる。
「倉坂さんこそ、どうしてこんなところに?」
「いや~、ちょっと疲れたからコーヒーでも飲んで帰ろうかと思って」
倉坂さんは、映画に出てくる俳優さんのようなかっこいい仕草で、コーヒーショップを指差した。