JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「今日は、特別に」
テーブルに、コーヒーとドーナツを運んでくれた倉坂さん。
「ありがとうございます」
「てか、時々敬語になるの、やめない?」
無理やり作った怒った表情がかわいい。
ドーナツの乗ったお皿を私の前に置いた。
シュガーたっぷりふわふわドーナツと、チョコがかかったカリカリドーナツ。
「わかった」
「もう、俺達友達じゃん?」
テンションが一気に下がる。
友達。
そう。
友達。
キスはしたけど、友達。
言うならば、キス友達?
キスフレンドとでもいおうか。
私達は、恋人にはなれないんだよね。