JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「そろそろ、いこうか」
手を見つめていると、その手が伸びてきた。
私の手の上に。
倉坂さんの体温が私の手の甲を温める。
「え?」
「こうして欲しいんだろ?」
な~んて、また女に慣れた男のすることをしてきて。
私のことを女として見てくれているわけじゃないってことはわかっているのに、嬉しくて仕方がなかった。
これ以上好きになったら大変なことになる。
でも、もっともっと倉坂さんを知りたいし、もっともっと好きになって、このまま溺れてしまいたいと、思ってしまう。