JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
KISS.3
どん底へ
~どん底へ~
夢のような夜だった。
眠ることもできないくらいに興奮していた。
翌朝。
「え?これ私?」
私は別人かと思うくらい綺麗な顔をしていた。
私達はただキスをして、駅で別れた。
不思議過ぎる関係。
ふたりの関係は一体なんなんだろう。
私達は、何で繋がっているんだろう。
キス?
それとも、何も繋がってはいないの?
友達に相談されたら迷わずアドバイスするね。
“そんな男やめときな”ってね。
キス友達だと割り切るべきなのか。
それとも、もっと頑張れば彼の心の中に入り込める?
でも、追えば逃げる気がする。
“私達の関係って何?”なんて質問すれば、倉坂さんはもう二度とキスをしてくれない気がした。
このまま、ただキスをする関係でいれば、ずっとそばにいられるの?
そんなことを考えながら、満員電車に揺られていた。