JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「倉坂さん、お昼今日はパスタにしますぅ~?」
甘えた声で話すゆめちゃん。
私は聞かないフリをして、目を閉じた。
「お前は、パスタが好きだな~」
親しげにそう答えた倉坂さん。
何、これ。
何なの、この感じ。
「美味しいお店見つけたんで、行きましょうよ」
「じゃあ、晩飯に行くか?」
どん底へ突き落とされた気分。
私がここにいることを知っているのに。
どこまでドSなんですか?
わざと?
それとも、天然?
もうわけわかんない。
涙なんて流したくないのに、大粒の涙が零れ落ちそうになる。