JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
私は、ホットドックを口の中の奥の方に押し込んで、コーヒーを一気に飲んだ。
「さようなら」
店を飛び出した。
真実を聞きたくない。
ゆめちゃんとエッチしたんだ。
そんなこと、倉坂さんの口から聞きたくない。
あの素敵なキスは、誰とでもできるの?
私は、世界中探しても、倉坂さん以外とはできない。
あんなキス、他の誰ともできない。
一生・・・・・・
もうやだ。
振り回されすぎだよ。
私は、大勢の中のひとり?
涙が止まらなくて、一駅歩いた。
泣いても泣いても、やっぱり好きって気持ちが消えなくて。
どんなに悪い男だとしても、私は倉坂壮志のことを嫌いになるなんてできない。