JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「何、びびってんのよ!大丈夫だってば」
「だめだよ!真佐も、あんなキスされたら好きになっちゃうよ」
「へぇ、そんなに魅力的なキスなら私も試してみたいな~」
真佐は、カクテルのブルーを見つめながら目を閉じた。
だめだめ。
真佐がライバルになるのだけは、だめなんだから!!
「別に誘うつもりはないよ。ただ、ちょっと近付いて、倉坂壮志のことを調べてみたいだけ。もちろん、菜々子のためだよ?絶対好きになったりしないから」
「・・・・・・めちゃめちゃ心配なんだけどぉ」
「ふふふ。信用ないなぁ。私は彼氏いるんだし、安心してよ。ってもう別れるつもりだけどね」
倉坂さんのことを、まだ信じたいと思っている私。
あんな発言を聞いてもまだ、そんな人じゃないと思いたいんだよねぇ。
バカだね、私も。
「定番だけど、ちょっと引いてみるのもアリだと思うよ」
真佐はそう言って、セクシーに氷をなめた。
「ちょっと距離を置いてみることも必要だよね。振り回されるのも疲れたし」
なんて言ってみるけど、疲れてなんてないんだよ、私。
幸せだったもん。
振り回されることに快感を覚えていたのは事実なんだ。